黒板から紹介するシリーズ
そろそろこのシリーズは最終回です。
最後は「ポリシー」
あたりまえのコトをまじめにコツコツ。
父であるHACHIの創業者故角田昭八の口癖でした。
『これ良い言葉ですね』
と、誉めていただくことも多く、いつの頃からか
店内のあちらこちらに書くようになりました。
HACHIが創業してまもなくの1980年代、
アボカドが初めて食卓に登場しました。
早速、ハンバーグの上に乗せて焼いてみたり、
タルタルソースを合わせたり…
ニッポンの洋食は創意工夫の歴史、
そんな考え方から工夫をすることが好きな父でした。
けれど、
ご飯を炊くこと、綺麗に盛り付けること。
包丁を研いでおくこと。
使い終えた鍋をきれいに磨いてくこと。
毎日やる作業こそ手を抜いちゃダメなんだ。
あたりまえのコトこそまじめにやらないといけないんだ。
そんな父の口癖でしたが当時の私は「若気の至り」
その言葉の意味を深く考えもしませんでした。
歳を重ねるごとに、この言葉は料理だけでなく
仕事の全てに通じるなぁと解ってきたような気がします。
今回も黒板を描きながらそんなことを思い出していました。
(レストランHACHI代表 角田)